エハン・デラヴイが作った映画、アースピルグラム(地球巡礼者)はDVDで見られます。我々はみんな巡礼者である。人生は巡礼である。
解説
また、エルサレムを中心とした宗教紛争に関しても、日本人は「他人事」のように思ってしまう人が多いかもしれません。
それは、決して日本人が「冷たい」と言っているわけではありません。学校教育の中で「宗教や哲学、思想」というものをしっかり教えてこなかったことが原因の一端だと私は感じています。私は哲学科出身故、倫理や思想史を中心に学んできましたが、それだって「ごくごくさわりの部分だけ」です。世界史における倫理や思想史における割合は本当にごく僅かで、順当に学校教育を経た人であればイスラムの宗教史、キリストの宗教史を知っている方がごく僅かであっても「無理はない」──そのように思えるのです。
日本の学校教育は「高い偏差値」を取る為だけにあって、本当のこころの教育をする為のものではなかった──そうした弊害が、様々な形で、今日本に押し寄せているのかもしれません。
その為、この映画作品は日本人にとって「理解しがたいもの」になってしまう面も否定は出来ない──そう私は思いました。
でも、本来この映画で語られているのは「遙かに深淵で壮大なテーマ」なのです。
この作品の中には「今、日本人に必要な答えが『描かれている』」私はそう感じました。
いえ、それは日本に限ったことではなく、世界中のすべての人に言えることなのかもしれません。
私たちは既存システムにおける限界のすれすれに立たされているにも関わらず、それでもなお、「従来のやり方」でそれを無理矢理型にはめようとしています。
それでは「何も解決しないのだ」ということを、「地球巡礼者─アースピルグリム─」では語っています。
私たちがこの追い詰められた状態の中で「何を、どうすればいいのか」──その答えは「公案にある」、この映画ではそう語られています。
公案というのは「禅公案」のことです。
馴染みのない方の為に簡単に説明しますと、日本における禅には道元の開いた「曹洞宗」と白隠の「臨済宗」(実際日本に持ち込んだのは栄西ですが、江戸時代に再度臨済禅を白隠が立て直してからの方が有名になった関係で白隠禅とも呼ばれています)の二者があります。
禅公案を元に行うのは後者の「臨済宗」です。曹洞宗では「何も言わず、ただ座る(黙照禅)」ことを目的にし、対して臨済宗では「看話禅」といって、公案を掘り下げることを目的としています。
もっとも、そんな呼び名は「どうでもいい」ことであって、曹洞宗にしろ臨済宗にしろ「目先だけの現実を超え、その向こう側に答えを求める」という姿勢は共通している──私はそのように感じています。
要するに、「目先だけの損得、利潤、合理的な考え方では、『もう何も解決しないところまで来ているんだ』」ということを、私たちはまず何よりも自覚すべきなのではないでしょうか。
社会が行き詰まっているのも、国が行き詰まっているのも、誰が悪いわけでもなく──「私達、個々人にだって責任があるのだ」と、私はそう思えるのです。
なら「どうすればいいのか」?
それは、「私たちひとりひとりが導き出すべきもの」であり、誰かに教わったりすがって導いてもらうものではないのでしょう。
それこそが「独立個人の本当の意味」であり、私たちが向かおうとする時代にとって最低必要条件なのかもしれません。
余談ですが。
「思考を突き詰めれば、やがて認識の壁にぶち当たってしまう。そして、その壁を越えられた時にこそ、私たちは自分達を束縛していた殻をつきやぶることが出来るのかも知れない」──多少言葉を変えていますが、人智学(アントロポゾフィー)で有名なルドルフ・シュタイナーも同じように言っています。
彼が禅を体験していたかどうか定かではありませんが、「認識できる現象を超えたところにこそ、答えがある」ということを、同じように彼も知っていたのかもしれません。
秋田市寺町大悲寺の坐禅会秋田維摩会の会長をつとめています。歴史のある市民の坐禅会で師家は臨済寺専門道場師家及び花園大学学長・阿部宗徹老師です。 おちこぼれ会長ですが、何故こんなに禅や仏教はむずかしく教えるだろうか、本質を簡単に一般市民にも、分かりやすく伝えることが出来ないものかと、常々考え続けています。
2010年3月26日金曜日
2010年3月13日土曜日
2010年3月5日金曜日
■丹田呼吸法(13)大振息
■丹田呼吸法(12)初級・波浪息三段
■丹田呼吸法(11)初級・波浪息二段
■丹田呼吸法(10)初級・波浪息一段(後段)
2010年3月3日水曜日
■丹田呼吸法(9)初級・波浪息一段(前段)
2010年3月1日月曜日
■丹田呼吸法(7)初級の基本・ハラをつくる
■丹田呼吸法(6)三つの基本
■丹田呼吸法(5)丹田とはどこか
■丹田呼吸法(4)姿勢について
■丹田呼吸法(3)丹田呼吸法とは何か
調和道 丹田呼吸法の実技シリーズの始まりです。無料で分かりやすいように図や写真を多くしておつたえします。
(3)は「丹田呼吸法とはなにか」。調和道協会のHPを参考にしました。
私(石井護)は二十才の時、二代目村木会長さんから指導を受けて習得しました。四十五才で改めて、日暮里の本部道場に通い、会員として修行し体得しております。以来二〇年、秋田にいて坐禅と並行して修行に努めております。
丹田呼吸法とは何か |
■丹田呼吸法(2)丹田呼吸の効果
腹式呼吸特に丹田呼吸の効果をまとめました。
・プラードさんから引用と一部付加
右のラベル「丹田呼吸法」から入ればシリーズ全部に
たどりつきます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・プラードさんから引用と一部付加
①自律神経のバランスが整う
ストレスフルな環境では、人間は交感神経が優位な状態が続いています。この交感神経から副交感神経へのスイッチが上手く切り替わらないと、自律神経失調症や、その他の慢性疾患を引き起こす原因となります。 丹田呼吸法を習慣にすることで、副交感神経のスイッチを入りやすくし、自律神経のバランスを整えることができます。
ストレスフルな環境では、人間は交感神経が優位な状態が続いています。この交感神経から副交感神経へのスイッチが上手く切り替わらないと、自律神経失調症や、その他の慢性疾患を引き起こす原因となります。 丹田呼吸法を習慣にすることで、副交感神経のスイッチを入りやすくし、自律神経のバランスを整えることができます。
②代謝や免疫力向上による健康増進
自律神経は代謝、免疫、消化吸収、体温の維持調節、ホルモンバランスの調節、睡眠と覚醒のリズム等人間の健康の維持に関すること全てを司っています。自律神経のバランスが整うことで、健康増進を図ることができます。丹田呼吸法を繰り返すと、体がぽかぽかしてきたり、晩眠る際に「寝たままでの呼吸法」を行うと寝付きが良くなり、質の良い睡眠を得られることに気づくでしょう。また、代謝が良くなるので、肌の調子が良くなったり、風邪をひきにくくなったりという効果も望めます。
自律神経は代謝、免疫、消化吸収、体温の維持調節、ホルモンバランスの調節、睡眠と覚醒のリズム等人間の健康の維持に関すること全てを司っています。自律神経のバランスが整うことで、健康増進を図ることができます。丹田呼吸法を繰り返すと、体がぽかぽかしてきたり、晩眠る際に「寝たままでの呼吸法」を行うと寝付きが良くなり、質の良い睡眠を得られることに気づくでしょう。また、代謝が良くなるので、肌の調子が良くなったり、風邪をひきにくくなったりという効果も望めます。
③集中力のUPによる生産性の向上
落ち着きのない子ども(大人でも)は必ずと言っていい程呼吸が浅くなっています。逆に言うと、落ち着きのある人、大人物と言われる人は呼吸が深いのです。
なんとなくそわそわする、気持ちが落ち着かない時は、4~5回丹田呼吸法をしてみましょう。すると、自然に気持ちが落ち着き、仕事や勉強に集中できることを発見するでしょう。
落ち着きのない子ども(大人でも)は必ずと言っていい程呼吸が浅くなっています。逆に言うと、落ち着きのある人、大人物と言われる人は呼吸が深いのです。
なんとなくそわそわする、気持ちが落ち着かない時は、4~5回丹田呼吸法をしてみましょう。すると、自然に気持ちが落ち着き、仕事や勉強に集中できることを発見するでしょう。
④インスピレーション(直感)が冴え、決断力がUPする
脳波がα波になると、顕在意識と潜在意識を区切るクリティカルファクターという膜が緩みやすくなり、潜在意識からのインスピレーションを受けやすくなります。
脳波がα波になると、顕在意識と潜在意識を区切るクリティカルファクターという膜が緩みやすくなり、潜在意識からのインスピレーションを受けやすくなります。
インスピレーションや直観は、天から降ってくるものではなく、皆さんの潜在意識からのものなのです。潜在意識は時間も空間もない、私達の英知の宝庫です。ユングの言う集合的無意識にも通じています。ここにアクセスすることで、今の自分に必要な答えが返ってくるのです。
問題解決能力が身につき、ストレスの元を減らすことが出来る。
⑤ストレス耐性がUP
丹田呼吸法を生活の中に取り入れることで、脳波がα波になりやすくなります。そうすると、怒りや不安の感情を手放せるようになり、ストレス耐性がUPします。
丹田呼吸法を生活の中に取り入れることで、脳波がα波になりやすくなります。そうすると、怒りや不安の感情を手放せるようになり、ストレス耐性がUPします。
ストレスは吐き出すことにより減ずることができます。運動での汗、他人に一杯お話を話すことで出す、丹田呼吸法で体内に貯まったストレスを長い呼気とともに吐き出すことで減らする。
⑥脳の活性化に役立つ
また、脳に酸素を十分に送り込むことが、脳の活性化には不可欠なのです。高齢になっても若い時と変わらず活躍されている方は、背筋がピンと伸びていることが多いですね。それは、姿勢が良いと肺に空気が多く取り込めため、脳に酸素が十分にいきわたっているからです。呼吸法のみならず、普段から姿勢に気を付けて、充分に酸素を脳や体にいきわたらせることが脳の健康にも大切です。
また、脳に酸素を十分に送り込むことが、脳の活性化には不可欠なのです。高齢になっても若い時と変わらず活躍されている方は、背筋がピンと伸びていることが多いですね。それは、姿勢が良いと肺に空気が多く取り込めため、脳に酸素が十分にいきわたっているからです。呼吸法のみならず、普段から姿勢に気を付けて、充分に酸素を脳や体にいきわたらせることが脳の健康にも大切です。
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